臨時休校期間中のでぃありす上尾
上尾市・桶川市の市立学校も、いよいよ6月1日から本格的な登校を再開するとのこと。
3ヶ月にもわたる突然の長い長い臨時休校期間が、今後子ども達にどれほどの影響を及ぼしていくのか今から気がかりで仕方ありません。
子ども達の学びの場がなくなる、生活の場が制限されるということが、彼らの今後の歩みにどれほどのダメージを与えてしまうだろうかと懸念する日々でした。
そのような考えから、でぃありす上尾は緊急事態宣言下も最大限の対策を講じた上で運営を続けてまいりました。
悩みに悩みましたが、最後に出した答えは「子ども達の学びは、簡単に止めるべきではない」でした。
各ご家庭のご理解とご協力もあり、この3か月間、すべての生徒さんが健康に、無事に来室を続けることができました。
この状況下で、でぃありす上尾の生徒さん達、本当によく頑張りました。
大きな混乱と不安。何が何だかわからない状況の中で最上級学年に進学した新3年生たち。
「今できることを、やる」を合言葉に、それぞれの進路実現に向けて3年生の学習単元や各都道府県公立高校入試問題に取組み続けました。
英語は現在完了、数学は乗法公式、平方根の単元まで終了。
今は2次方程式を頑張ってもらっています。
「こんなに勉強させられるフリースクールに入っちゃって大変だねぇ」と笑いかけると、「へへへ」と困った笑顔を浮かべながらも、まぁ頑張る頑張る。
(私が中学生だったら「みんな休んでるのにー!」ってぶーたれる)
自主学習の時間も、さすが3年生と言わしめる集中力です。
学校から配付された「休校中の課題リスト」とにらめっこしながら宿題と向き合っては、終了の斜線と引いていく子。
学校の課題はなるべく早く終わらせて、でぃありすでの授業の予習・復習をどんどん進める子。
授業の中でわからなかった応用問題を「もう一度教えてほしい」と自分から質問してもう一度頑張る子。
長期間学校から足が遠のいていたけれど、今回の休校を機にリスタートを切る!と決めた新しい生徒さんを多く迎えた3か月間でもありました。
すごく勇気のいる行動だったと思います。
「2学期から学校に行っていなかったけど、6月からもう一度登校したい」
「いよいよ3年生になったから、勉強と向き合いたい。ずっと勉強していないからどこまでできるかわからないけど、とにかく頑張りたい」
「多分学校には行かないけど、進路のために学校の課題は全部出したい」
「できれば、定期試験を受けられるように努力したい」
この期間に、それぞれが自分の将来について真剣に考え抜いて、勇気をふり絞ってやって来てくれたのだと思います。
えらい。
よく行動に移したと思います。
大変嬉しいことに、どの生徒さんも継続して来室し、一生懸命学習に取組んでくれています。
ただただかわいかったはずの1・2年生たちにも、たくましい変化が。
10分、20分と努力を続け、今では1~2時間椅子に座って集中して学習に取組むようになった子
おうちが遠く、昨年まではお母さんに送迎されて来ていたのに、自分の足で歩いて来るようになった子
(同様に、自転車来室デビューを果たした生徒さんもいらっしゃいました)
「ゲームばかりじゃ飽きちゃって、暇なときは勉強することにした」と言って家庭学習をガンガン進めてくるようになった子(2年生の2学期の範囲まで終わっちゃった!)
家では、どのご兄弟よりも規則正しい生活を送っているという子
担任の先生や相談員の先生とニコニコ笑顔でお話や活動ができるようになった子
ご家族の長い年月にわたる支援が実を結び始めている様子が、ただただ嬉しい。
傍でのんきに応援させていただいている私も、ひとりひとりの小さな、しかし大切な成長の一歩一歩に、じんわりと温かい気持ちにさせられる日々でした。
勉強を頑張りたい子
自立に向けて努力する子
生活リズムを何とかしたい子
興味のある教科をガーっとやりたい子
教師や友達と楽しくおしゃべりができるようになりたい子
みんな、目指しているゴールも、今いちばん頑張りたいことも全然違う。
一人ひとり異なる歩みに寄り添いながら、個性豊かな彼らの成長を、ご家庭の皆さまと共に今後も応援させて頂きたいと思います。
臨時休校期間中、みんな本当によく頑張った!
胸を張って6月を迎えてね。
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