でぃありす上尾のスゴイところランキング
「人間も地球に生きるイチ生物なんだな~」と最近感じます。
何かというと、生徒さんみんながみんな、冬の間は調子がととのわない様子が続いていたんです。
「なんだかだるい」
「何にもやる気が起きない」
「朝起きられない」
上記のような自覚症状のほか、教師の目から見ても明らかに元気がなかったり。
そんな生徒さんたち、最近春が訪れてからは別人のように調子がよろしい!
それぞれが良いペースで来室し、お勉強も大変よく頑張っています。
私たち人間は、おひさまのあたたかさに恩恵を受けながら生きているんだな~としみじみ感じさせられた出来事でした。
さて、そんな状況の中ですので、教師の私も大変楽しく授業をさせて頂いております。
とても単純な仕組みで感情が動くタイプなので、子どもたちの意欲が高まってくるとその3倍くらいのペースでテンションが上がります。
(生徒の意欲をx、渡辺のやる気をyとおくと、y=3x+100にほぼ等しいグラフが書けます。定数の100は年間通して変わらないので、この定数100がうっとうしく感じる生徒さんもいるかと思います。また新3年生諸君はこのネタでクスリと笑えていてほしい)
浮かれポンチの性格なので、「あぁ~教師の職って素晴らしいな~。子どもに教えるって楽しいな~」と、昨今ますます調子に乗っています。
このように最近は大変機嫌がよろしいため、本日は「でぃありす上尾のここがスゴイ!」を、ランキング形式でご紹介します。
【でぃありすのここがスゴイ】第3位 生徒さん全員がスゴイ根性の持ち主
今まで遠慮して言わなかったのですが、オープンから1年経った今なので、ついに自慢させて下さい。
なんと、でぃありす上尾に入会してくれた生徒さん全員が一人も欠けることなく来室を継続してくれているのです。
でぃありす上尾は学習支援中心のフリースクールのため、生徒さんにかかる負荷はなかなかのはずなのですが、それでも皆さん、こりずに通い続けてくれています。
また、でぃありす上尾は生徒さんの現状すべてについて必ずしも「あなたはそのままでいいんだよ」というスタンスではなく、必要な時には真剣に叱りますし(しかも結構容赦はない)、教師・生徒さん双方が納得がいくまで妥協なく話合いをすることも多々です。
これは当然、生徒さんにとっては気の重い時間です。
悔しくて、辛くて、涙を流す子もいます。
それでも次の来室日には、ひとまわり大きくなった心で帰って来てくれます。
【でぃありすのここがスゴイ】第2位 生徒さん全員がスゴイ優しい
多分、日本一生徒さんが優しいフリースクールだと思っています。
当HPの【Q&A】ページにも記載があるとおり、でぃありす上尾はどちらかというと、落ち着いた雰囲気を好む生徒さんが集りやすく、また、そんなお友達ができやすいスクールだと思います。
中にはすごくお話が上手で元気いっぱいの生徒さんもいらっしゃいますが、全体的に見ると、決して”ワイワイ活発”という雰囲気のスクールではありません。
それぞれの生徒さんが、それぞれの好きな事やそれぞれの時間の過ごし方を尊重しながら共存している、というイメージのほうが近いです。
そして、みんな本当に優しい。
教師やお友達の手がふさがっていると、サッとドアを開けてくれたり荷物を持ってくれる子
お友達が勉強で困っていると、「私、わかるかも」と言って一緒に考えてくれる子(優越からではなく、本当に相手のために一生懸命考えてくれます)
映画鑑賞会で、フカフカのソファー席を率先して他のお友達に譲ってくれる子
お楽しみタイム中、ゲーム実況の動画を観るとなると「先生、観やすい?」と言って画面の角度を相手の見やすい角度に一生懸命調整してくれる子
このような優しいシーンはあまりにも多すぎてここにはすべて書ききれませんが、みんなとてもきめ細やかな優しさを持っています。
こんな生徒さんばかりだから、新しい生徒さんも、すんなりと入って来れているのかもしれません。
【でぃありすのここがスゴイ】第1位 生徒さんたちがスゴイまっすぐ
教師として一番うれしい資質がこれですね。
本当にみんなまっすぐ。
人として一番大切なことです。
人に、自分に嘘をつかない。
過ちをごまかさない。
「必要な時は叱ります」とは先に書きましたが、これ、前提として「しっかり自分と向き合える子」にしかできない事なんですよね。
でぃありすに来てくれている子たちはみんな、過ちをひた隠しにしたりごまかしたりせず、まっすぐに自分と向き合うことができる子たちです。
そもそも叱られる必要のない子がほとんどですが。
自分の行為を偽りなく認めるから、経験を糧に大きく成長していく。
自分に嘘をつかないから、どんどん自分を受け入れられるようになっていく。
反対に、この10代の時に嘘ばかりついて、周囲の大人にもそこを指摘されずに育ってしまう子は本当に後が大変です。(昔の私がそれ)
さらに状況が悪くなるのは、明らかに子どもがやらかしてしまった時に、親が成績や進路ばかりを気にして子どもの苦しすぎるウソをかばってしまうケース。
定期試験でカンニングをしてしまった生徒さんを指導した時に多々ありました。
カンニングはとてもデリケートな案件ですので、”限りなく黒に近いグレー”までは、原則指導しません。
”はっきりとした黒”の時のみ、指導するのが鉄則です。
水泳と同じですね。
カンニングの明らかな現場を教師に目撃されていても、”7”という数字が明らかに不自然な筆跡で”8”と書きかえられていても「事実がどうあれ、うちの子がやっていないと言うなら、やっていないんです!私はこの子を信じます!」という親御さん…。
ウソみたいですが、本当にいました。
この保護者の方の気持ち、わからなくはないですが…これはアウトですね。
長い人生、しかも中学時代に1回くらいカンニングしたってその先の人生に全然影響ありません。
答案用紙に0点と書かれるだけで、成績もちゃんとつけてもらえますから。
むしろ「ウソをつき通せば親も騙せる」と学習して大人になってしまうことのほうがよっぽど恐ろしい。
本人もすぐに「ごめんなさい」が言えて、保護者の方も子どもの過ちを受け止めることができたケースでは、この子は第一志望の進路を叶えていましたね。
性格もとてもよく3年間まっすぐに育ち、みんなに愛される生徒さんでした。
でぃありすの生徒さん達は、こういうことが全然ない。
「これ、ズルしたな」と言えば「ハイ、ごめんなさい」。
「あなたにウソつかれると悲しい。もうズルしないでね」と言えば「もうしません」。
これで終わりです。実にシンプルです。
ですので、彼らの将来についての大枠は楽観的に見ています。
今、確かに彼らは他の同年代の子たちよりも苦しい環境にいるかもしれません。
でも、自分をしっかり持っている子は大丈夫です。
時が来れば自分で立ちあがりますし、自分の進路くらい自分で真剣に考えられるようになります。
数百人単位の中学生たちとの関わりを経てきた今、私はほぼ断言できます。
自分にまっすぐであり続けるトレーニングを続けてきた子が、結局最後は強い。
自分に嘘のない選択と努力をし続けてきた子が、進路選択でも100点満点の道を選び取る、と。
「まっすぐ」というとボンヤリとした道徳的観念の一つとして片づけられがちですが、実はこれが10代のうちに一番身につけるべき資質だと信じています。
「まっすぐ」な子は損をしがちとか、苦しい思いをしがちかもしれません。
だからこそ、うちに来ている子達は学校という小さな社会で、なんらかの辛い思いをしたのでしょう。
でもそこで「嘘をついて切り抜ける」選択ではなく、人と違っても「まっすぐを抱き続ける」を選んだ彼らは正しいなと思います。
ここで自分を保って踏ん張れば、将来どんな社会の中でもたくましく生きていくことができるようになるから、絶対に。
子どもたちが「まっすぐ」を貫き続けるには、子ども達のゆるぎない良心となり、それを支えてくれる保護者の方の存在が不可欠です。
そんなあたたかな保護者の方ばかりという点も、でぃありす上尾の大きな自慢のひとつです。
というわけで、「でぃありす上尾のここがスゴイ」第1位は”生徒がまっすぐ”に決定しました。
…あ~!気づいたらランキングはすべて生徒さんの自慢だけになってしまった!
レトロで日本一小さな教室を誇るフリースクールなので、ごめんなさい…生徒さんの他に自慢できるものも今後増やしていけるよう、教師も努力してまいります!
生徒さんだけは胸を張って自慢できるフリースクールでぃありす上尾。
今年も、”まっすぐに” 歩んでまいります。
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